9. どれくらい勉強しないといけない?
一般には1000時間必要だとされています。
もちろん、その方の基礎知識、学習できる環境によって変わってきます。
ただ、社労士試験においては、こういう人は有利だと思っています。
暗記科目が苦にならない人。淡々とコツコツと勉強を続けられる人。
あと、職安や年金事務所、社労士事務所での勤務経験がある人も有利かもしれません。
えー?絶対有利でしょ!と思うでしょう?
でも、職安の方は雇用保険はプロフェッショナルだと思いますが、その他の法律には触れる機会はほぼないでしょうし、年金事務所の方も年金関係の法律(一部健康保険があるか)はちょー細かいところまで把握しててもその他は全然、ということもあるはずです。
なので、暗記科目が得意という人以外はほぼ同じスタートラインということなのでは、と私は思っています。
で、どれくらいの勉強時間かというと、一般的には1000時間とか言われていますね。よく、おれは3か月前からの勉強で受かった!とか書いてあるのがありますが、あーいうのはほっておきましょう。嘘か、頭が異常によすぎるか、一夜漬けが当たりまくったか、本気で気合を入れたのは3か月だけ、のどれかなので、気にすることはありません。
1000時間というと、毎日2時間を休みなく続けて500日。1年半です。その間にはお正月もあれば二日酔いの日もあるでしょうし、実際働きながら毎日必ず2時間を捻出するのはちょっと無理な話です。というわけで2年はかかるでしょう。
別の観点からみてみましょう。社労士のような暗記物は問題集を1回解くだけじゃ、全然頭になんか残りません。
2回目だとこんな問題あったっけ?
3回目くらいで、あーこの問題みたことあるー、けど答えなんだっけ?
4回目でお、結構解ける問題増えてきたな、
5回目でまだ間違えるところもあるけどだいたい解けるようになってきたな、
6回目あたりで、あーこの問題集もう飽きちゃったから次のやろうかな、
くらいの感覚です。
回数をこなすたびに、問題集一回転あたりの時間は短くはなっていくものの、科目数も多いわけですから、それなりの時間がかかるということが分かっていただけると思います。
当然、いや、おれはそんなに時間はない、さっさとやりたい、一夜漬け作戦がいい、語呂合わせで勝負だ、という向きもいらっしゃると思います。それはそれでご自身にあったやり方があると思いますのでその方法で頑張ってほしいと思います。
ただ、私はこの時間をかけたやり方は悪くないと思っています。時間をかけて何回も問題集を回せば回すほど、頭の中に染み込んでいきます。これは一夜漬けや語呂合わせではなかなかできません。社労士は実務家ですから、受かっただけ、では何の意味もありません。知識を覚えて活用できてナンボ、です。
従業員やお客様に説明するときにえーっと、たしかナントカっていう給付があったと思うんですけど・・では話になりません。この場合はこういう給付がありまして、支給日数はこれこれです、支給の要件はこれこれですので、今回は該当しそうですね、くらいさらっと出てくるためには、やはり地道に時間をかけた繰り返しが必要なのではと私自身は思っています。