太極拳には相手と戦うための技としての側面と、健康を促進するための側面があると聞きます。
もともとは敵と戦うために開発された技術であったものの、その後の歴史的な経緯はよく知りませんが、現在ではその二つの顔をもつ太極拳。
東洋医学では、経絡に気というパワーがながれている、という考え方をするようですが、
この気の流れをよくして、健康を促進させるのが、太極拳の持つ効果の一つ、と言われています。
最近の調査では、東洋医学で言われるツボ、は西洋医学でいうところの、神経や血液が集まるところとほぼ一致する、ということがわかってきているようです。
昔の人はいろいろな経験を重ねながら、知恵を体系化していったことがよくわかります。
さて、太極拳の動きはそのひとつひとつの動作がツボを刺激するように設計されていると言われています。やっている当人はそんな感じはないですが、練習前にはいたかったツボでも、練習後にはどんなに押しても痛くない、ということが起きてしまうので、おそらく本当なのでしょう。
東洋医学についての科学的な解明はまだ始まったばかりということのようですので、これからもいろいろな事実が明らかになってくるのでしょうね。
