会社や仕事のあれこれを考えるブログ

仕事の悩みや疑問をわかりやすく解説するブログです。あなたの会社ライフが少しでもよいものになりますように!

社会保険労務士ってどんな資格? ~試験の内容は?

3. どんな試験?

ではどのような試験科目があるか見ていきましょう。

 ç¾ç¹æºç¹ã®ãã¹ã

試験科目は

労働基準法及び労働安全衛生法

労働者災害補償保険

雇用保険法

労務管理その他労務に関する一般常識

社会保険に関する一般常識

・健康保険法

厚生年金保険法

国民年金

の8科目になり、毎年8月に実施されています。

 

午前中は選択式といって、穴埋めの文章に選択肢の中から選ぶという試験が行われます。

午後は択一といって、5つの文章の中から正しいものを選ぶという試験が行われます。

 

合格点は選択で7割、択一で6割といわれていますが、年によって変動もしますし、足切りと言って、最低この点数をとれなかったらアウト、という設定がされるときもありますので要注意です。

また、合格率も年によって異なります。この数年の平均では5~6%というところでしょうか。

 

今だからこそ言えますが、真夏の暑い時期に、朝から夕方までのほぼ丸一日の試験はかなり過酷です。全国各所で試験が実施されますが、多くの場合は大学などで行われます。

席によって暑かったり寒かったり、トイレの数が少なくて、休憩時間に復習しようと思っていたのに時間が無くなってしまったり、などの予想外のハプニングもあります。

温度調整のための上着は必須です。また、可能であれば下見をしておいたほうがよいかもしれません。実際、どの教室のどの席になるかは当日にならないと分かりませんが。初めての場所ではない、というだけで何となく気持ちが落ち着きます。

 

また、社労士試験はやたらカンニング対策が厳しいです。机の上には鉛筆と消しゴムだけ、というのはよくありますが、ペットボトルは床の下において、飲みたいときに手を上げて、試験監督さんに許可を得ないと飲めないシステムです。(今は変更されているかもしれない。私が受験したときはそうでした・・。)喉が渇いてお茶が飲みたいのに、カンニングを疑われるのが怖くてなかなか手を上げられない・・飲みたい・・でも手を上げにくい・・と思うと段々集中力がとぎれてしまい・・ということもありました。

 

また、択一はそれぞれの文章がそれなりに長いです。スピードを意識しながら読んで考えるのは、かなり消耗します。ある年など勉強があんまり進んでいない時に受験したときは、あまりの消耗と文章を読むのに疲れてしまい、いつの間にか眠ってしまっていたほどです。

 

そして、一回こっきりです。税理士や中小企業診断士のように、科目合格という制度はありません。科目合格があれば、いくつかある科目のうち、今年はこれとこれを取っておけば、来年は残りに集中できる、という作戦も立てられますが、社労士はそういう制度はありません。毎年1回だけの勝負です。今年だめならまた来年おいで、という非常にあっさりした制度になっています。

特に選択式は年によって難易度がまちまちで、絶対そんなこと誰も知らないでしょ!という問題が出ることもあります。そうなるともはや実力より運の世界です。午前中で運だめしに失敗し、午後には既に戦意喪失してしまっている戦友たちを何人も見てきました。

おそらく今年も、うなだれながらお昼ご飯を食べている人たちがいたことでしょう。

 

というわけで、試験の内容以外にいろんな要素があり、かなり自分との戦いを求められる試験だと思っています。そのかわり、乗り越えればいろんな意味で鍛えられますので、ぜひ挑戦していただきたいと思います。