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社会保険労務士ってどんな資格? ~キャリアプランをどう描く

15. キャリアプランは?

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では、社労士取得後はどのようなキャリアプランを描くことができそうでしょうか。
キャリアプランを検討するには、まず現在の状況を確認しなければいけません。
あなたが、どういうお仕事についているのか、お仕事に関して何を重視しているのか、などですね。そのうえで、今後どのような業務に挑戦したいのか、年収はどれくらいを目指したいのか、などを検討していくことになるでしょう。

社会保険労務士を基準に考えた場合は、現在総務や人事関係の仕事についているかどうか、社会保険労務士資格を使ってどのような業務を行いたいのか、将来独立したいかどうか、ということになりそうですね。


① 現在、総務や人事のお仕事に就いている方の場合

現在、総務や人事のお仕事に就いていらっしゃる方の場合は、おそらく日常的に社会保険であれば資格取得や喪失の手続き、標準報酬月額の算定処理、傷病手当金の請求、労務関係であれば勤怠処理や有給の管理、従業員トラブル対応などを既に行っていらっしゃるのではと思います。そのうえで、きちんと体系的に勉強したい、とか、せっかくならプロを目指したい、などがきっかけになるのではないでしょうか。
もちろん、資格取得手当がお目当て、だったり、上司に言われてやむなく・・というケースもあるとは思いますが。

いずれにせよ、合格後は、社内で担当分野の第一人者として認められ、活躍することができるようになりますね。人に教えることができるようになるため、昇進も期待が出来ます。
また、業務の幅を広げることも期待できそうです。
例えば、大きな会社であれば社会保険の担当者が労務関係の業務も兼務していることは少ないかもしれませんが、合格後は、担当業務以外の分野についても既に十分勉強済み、という状態になりますから、業務拡大をアピールできるとてもよい材料になりそうです。
社会保険労務士同士の勉強会に参加することで、他の企業の担当者ともつながりが出来、
今の業務にますます磨きをかけられる、ということも取得後の楽しみの一つといえるでしょう。
  
当然に、よりよい条件の会社に転職したり、独立を考えたりする際も有利になってくる
でしょう。そのあたりは次の項目で見ていくことにします。

 

② 現在、総務や人事ではないお仕事に就いている場合

現在総務や人事のお仕事ではないものの、社会保険労務士試験に挑戦される方は、日常業務の経験がない分、試験勉強もすこし大変かもしれません。
暗記が多く少々細かい試験ですが、人が好きで、裏方で頑張りたいという方には向いている仕事だと思います。ぜひ合格を勝ち取ってキャリアチェンジを成功させていただきたいと思います。

さて、合格後の選択肢ですが、資格を活かして総務や人事への社内異動を目指す、転職する、というのが一般的になるでしょう。
社内異動については現在所属されている会社のルールがあると思いますのでここでは一旦割愛させていただいて、転職活動を中心にすすめていきたいと思います。

転職先の選択については、あなたが社会保険労務士になったらどういう仕事がしたいか、
というイメージがとても大事になってきます。
例えば、社会保険労務士試験で学んだ知識をいろいろ活かしたい、かつ、人と接するのが得意だ、という方であれば、中小企業の管理部門などは面白いかもしれません。
数百人規模の中小企業では、多くの場合担当者の数は少なく、業務範囲は広くなりがちです。その為、社会保険から勤怠から給与計算、労務トラブル対応まで数人でこなしているようなところもあるでしょう。こういう会社であれば、試験で学んだ内容を毎日フルに活かすことが出来ますし、様々な事象に対応しながら刺激のある毎日を過ごすことが出来そうです。

逆に、人と接するのはあまり得意でないので、事務作業が多いほうがよい、という方であれば社会保険労務士事務所や、給与など人事業務のアウトソーシング会社がお勧めかもしれません。
社労士事務所とは、独立した方が開設した事務所のことを指しますが、大手であれば何十人も社労士を抱えて業務を行っているところもあり、法人によって得意分野など特色があります。
事務や代行業務を主に扱っているところであれば、顧客の資格取得喪失手続き、健康保険の給付の手続き、算定など年次の手続き、給与計算など月次の手続きの代行がメインになります。給与アウトソーシング会社はさらに特化して給与だけやっているようなイメージですね。こういうところであれば、社会保険労務士の知識も活かしつつ、事務仕事に集中することが出来るのではと思います。
また、顧客と人間関係を作ることが好きで、人事系のお仕事を中心にしたいという方であれば、就業規則や人事制度を強みにしている事務所なども面白そうです。

これまで上げた上記二つの特徴をあわせもったのがいわゆる大企業の総務や人事かもしれません。中小企業ほど浅く広くというわけではなく、社労士事務所ほど専門的ではないというイメージです。定期異動があるところも多く、幅広い経験を積むことがきたいできるのも、メリットと言えそうです。

 

③ 独立を検討されている方

独立を検討されている方であれば、これまでのキャリア、強み弱み、好き嫌いも含めてまずは事業の軸となるものを検討することが成功への近道と思います。
人事畑がご専門の方であれば就業規則や人事制度、女性の方など事務が得意という方であれば、給与計算と手続き関係を、また、FPを取得されている方であれば、年金とお金の相談という組み合わせなども考えられるでしょう。

独立後の年収については様々ですが450万円~800万円というデータもありますが、営業力や事業内容によって変わりますし、一概には言えないでしょう。もちろんそれ以上の方も多くいらっしゃいます。

ちなみに、顧客がつくまでは、職安などの相談やセミナーなどで営業活動をしたり、昔のつてを頼ったりしながら徐々に開拓していくというケースが多いようです。
最近であれば、クラウドワークスなどのクラウドソーシングやSNSなどの活用も有効かもしれませんね。

個人的には、今後増加が予想される外国人就労者向けのサービスに興味を持っています。中小企業には実務レベルの英語力を持った人は少ないですし、外国人との労務トラブルや手続きも増えてくるのではと思っています。


社会保険労務士試験合格後のプランについて、現在を起点に将来の複数の選択肢について考えてみました。いかがでしたでしょうか。
もちろん、あなたの実力と創造力次第でいくらでもビジネスを大きくしていくことは可能です。社会保険労務士試験はその夢の扉を開けてくれるきっかけになるはずです。
ぜひ、頑張ってください。