7. 転職には有利なの?
総務、人事系の場合にはそれなりに評価してもらえます。
それなりに、というのは、残念ながらこの資格がなければ行ってはいけないという仕事がないからです。
こういうのを独占業務と言います。
どういうことかというと、税理士さんであれば、例えば、税務署類の作成とか、その資格を持っている人以外はやってはいけませんよ、という業務が決められています。
日本には多くの士業と呼ばれる資格がありますが、公認会計士、司法書士、行政書士、などそれぞれに独占業務が指定されており、資格を保持していないものがその業務を行った場合は罰せられることもあります。
実は悲しいことに、社労士にはこの独占業務がないのです。ですので、会社の総務の担当の方が離職票を作成したり、健康保険の傷病手当金の書類を作成できるのはそういうわけなのですね。
ちょっと話がそれましたが、独占業務がないということは、企業としてもどうしても社労士取得者を雇う必要はない、ということになります。
なので極端な話、「あー、社労士資格をお持ちなんですね、試験大変だったでしょう、頑張りましたねー」みたいな感じで、勉強を長期間頑張れる忍耐力と記憶力、自分を高めたいというヤル気、は十分にアピールできますが、社労士さんいなくて困ってたのよ!すぐ採用ね!というわけにはいかないということを心の片隅に留めておいていただいたほうが良いかもしれません。
私のように痛い目をみることになるでしょう・・。(詳しくは「人生は製造現場が教えてくれた 53」参照)
こんなこと書くと、えーじゃー勉強しても無駄じゃん、やめたやめたーって言われそうですが、頑張っただけのことはある試験なので、ぜひ勉強してみてください。
取った後ですこしがっくり、ということがないよう、予めちょっぴり現実をお伝えさせていただきました。