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社会保険労務士ってどんな資格? ~やりがいは?

14. どんなやりがいがある?

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せっかく資格を取るのであれば、やりがいを感じながら仕事をしたいですよね。
一言で社会保険労務士といっても、労務の専門家として、そして社会保険の専門家として、など、いろいろな側面があると思いますので、それぞれに見ていくことにしましょう。

 

労務の専門家として


 労働基準法をはじめとした労働法を習得している社会保険労務士には、実務上いろいろなことが期待されます。
最近であれば、メンタル疾患による休職など慎重な対応が求められる事例も増えてきています。このようなケースでは、労働基準法や安全衛生法などの法律及び、会社の就業規則などの規定と運用ルールを把握したうえで、現場監督者など社内関係者だけでなく、産業医や弁護士など外部の専門家とも連携・協働できることが求められます。
試験を通じて、必要な前提知識は既に身につけていますので、このような難度の高い案件でも落ちついて対応ができることは社会保険労務士ならではのやりがいを感じられるときと思います。
一人の専門家として、また、会社を代表して、他のジャンルの専門家の方々と対等に話ができることはとても刺激的で楽しく、充実感を感じられる瞬間だと思います。

この他にも、これまでは社内規定についてあまり詳しく説明できなかったけれど、労働法を学んでからは法の解釈に基づいてより詳しい説明ができるようになったので社員に納得してもらえた、とか、安全衛生法をもとに、社内の安全衛生環境を整備できて災害を未然に防ぐことができた、など、勉強したことが役立つシーンはたくさんあると思います。

あまり目立つことのない裏方的な業務も多いですが、きちんと法律を理解して会社を支えているという実感をもって業務を行えることはとても楽しいと思います。


社会保険の専門家として


 勤務社労士の方であれば、社会保険の関係業務と言えば、従業員の方の健康保険や厚生年金の手続きが主な業務になるでしょう。
通常は入退職時や扶養などの地味な手続き関係が多いと思います。
その中で、高額医療費が発生してしまうのだがどうすればいい、などのご相談も持ち込まれます。そういう時に限度額適応認定の精度をご紹介したりすると、大変喜んでいただけます。勉強をしていてよかった、と思える瞬間です。

育児や介護の関係も社会保険労務士の得意分野です。報酬月額や休業など、複雑な制度を当人が理解していることはまずありませんし、手続きそのものも会社で行うことが多いでしょう。
社内で簡単なパンフレットなどを用意し、タイミングよく説明してあげることができれば、こういう情報が欲しかったんです、と喜んでいただくことができます。

また、最近は確定拠出年金を導入する企業も増えてきています。
公的年金を含めた年金制度について理解している人は多くありませんので、こういう時こそ社会保険労務士の出番です。国民年金と厚生年金の関係、その上に、DCやDBがあって・・などとわかりやすく説明してあげることができれば、きっと従業員の皆さんに頼りにされるでしょう。

 

このように、日常的ではないとはいえ、いざというときにしっかりとサポートできると、とても喜んでいただけますし、社会保険労務士を頑張って取得してよかった、と感じられると思いますよ。