49「スキルは後付けできる」
製造で学んだことの殆どは実は目に見えにくいものだ。コミュニケーションの能力、体力、頭の使い方。しかし、これこそが基本なのではないかと思っている。おそらく、知識やスキルといったものは、その基本の上に乗るのだ。
塗装機を動かす操作法、季節ごとに変化する塗料の粘度、社会保険の知識、労働法の知識、そう言ったスキルや知識がいくらあっても、同僚やお客さんとのコミュニケーションが全く取れなかったり、仕事の組み立てが下手過ぎていつまでたっても仕上がらない、とかでは意味がない。
スキルや技術は後からでもいくらでも覚えられる。30歳を過ぎて現場へ行ってリーダーを経験し、社労士に合格し、総務で勤務している自分だからこそいえるがまずは基本を身につけることこそ、大事なのだと思う。
過去の自分は知識や会社名などのブランドを使って必死に武装しようとしていた。
今はもう大事なことがなにかわかっているし、取り繕う必要はないのでとても気楽。