本日のテーマは採用です。最近は年中転職市場が動いているので、チャンスさえあればいつでも、という転職希望の方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、皆さんが気になる採用の裏側、面接官はどこをみているか、についてお伝えしたいと思います。
私の場合は中途採用に関わることが多いので、中途採用がメインになりますが、新卒の就職活動でも参考にしていただければと思います。
勝てる履歴書とは?
就職活動のスタートはまず履歴書と職務経歴書を書くところからスタートします。
こうすれば勝てる、とか、面接官に受けがいい書き方、などをネットや書店で見かけますが、勝てる定型文というのはありません。履歴書はその名の通り“あなたの履歴“なのです。
一人一人が違うように、履歴書も当然変わってくるはずです。ですので、こんな経験を書いていたらよい、とか、この種類の資格があればよい、とかいうことではないと考えています。
実際、私も社労士に合格したのちに転職活動を始めたことがあります。
最初は意気揚々と「社労士をもっているのだから苦労しないだろう」と甘く考えていました。
ところが、現実は違いました。企業の反応は「社労士を勉強されたのですね。それは大変だったでしょう。だけれども今回は残念ながら・・」というところが大半でした。
たとえ弁護士資格があっても車の設計には活かせないのと同じで、企業によって欲しい人材、求めるキャリアは違います。水戸黄門の印籠のようにはいかないということですね。
履歴書はどう書く?
ではどういう書き方がよいのでしょうか。
よく言われることかもしれませんが、あなたが企業の担当者だったら、という視点で見ると分かりやすいのではと思います。
封書が会社に届いたとき、会社名など宛名が間違っていたり、汚い字だったら?切手が曲がって貼られていたら?
御中と様の区別がされていなかったら?
封筒から出したときに折り目がいくつもついていたりぐしゃぐしゃだったら?
履歴書の写真が曲がっていたり、プライベートの写真の切り抜きだったら?
字が汚かったり、修正ペンで補正されていたり、漢字の間違いをごまかしていたら?
ふりがながついていなかったり空欄があったら?
職務経歴書にやたら「御社へ入社したい思い」だけが綴られていて肝心の職歴が少しだけしか書かれていなかったら?
・・
会社は仕事をするところです。きちんと仕事をしてくれる人を探しています。この応募者に入社してもらったらどんなふうに働いてくれるかな?というのを想像しながら採用活動をするのが面接官の仕事ですから、履歴書ひとつからも人物を想像するわけです。
こんな人にうちの仕事は任せられないな、ミスをしそうだな、いい加減な人かもしれないな、ということは履歴書を見れば一目瞭然です。
逆に、そういったことがきちんとできている人であれば、会ってみたいな、と思います。それがたとえ今回の募集職種や条件に完全にマッチしていなかったとしてもです。
ほんとはもうすこし英語力があったほうがいいけど、この人ならキャッチアップしてくれるかな、というのは履歴書から伝わってくるものです。
ではどうやったらそんな魅力的な履歴書を作成できるのでしょうか?
ちなみに、この項目はこう書くといいですよ、というお伝えの仕方は難しいです。
なぜならそれは小手先の技術だからです。ここはこう書けばいいんですよね?じゃあこっちは?ときりがありません。
大事なのは、あなたが作成した履歴書を誰に提出しても恥ずかしくないと思える状態に仕上げること。
この“誰に”というのがポイントかもしれません。
企業の担当者に、とか漠然としたイメージではあまりうまくいきません。自分の大好きな人とか、尊敬する有名人とか、憧れの俳優とか。
履歴書と関係ないので意外かもしれませんが、あの人にこんないいかげんなもの読んでくれといえない!という気持ちになれば、チェックにも気合が入り、心のこもった書類ができるものです。
憧れのあの人に出す手紙をまさか修正ペンで補正しませんよね??
これができていればまずはクリアと思います。
騙されたと思ってやってみてください。あなたの就職活動を応援しています。