前回の続きから。
前回は 退職届を出す前に知っておいてほしいこと 人間関係その①いじめ・パワハラ についてお伝えしました。
たとえいじめにあっても、原因を自分のせいだと抱え込まないで、立ち止まってみてください、ということをお伝えしたつもりです。
今回はその② 「馴染めない」 についてお伝えしたいと思います。
これは前回とは少し違って、いじめられたりしているわけではないけど、どうも雰囲気があわない、自分の考えていることが周囲といつもチグハグになってしまう、といったケースを想定しています。
いじめられてるわけじゃないけど地味につらい
いじめやパワハラなどのように具体的に辛いことがあるというわけではないのですが、
素のままの自分でいると、どうも周囲とすれ違ってしまうので毎回頭の中で修正しながら会話をしてみたり、あわせてしまうので疲れてしまったり・・という状況です。
文化系で育ってきたのに、うっかり体育会系の会社に入ってしまってついていけない・・とか、他人とワイワイするのが好きなのに周囲はやたら個人主義で単独業務が好きな連中ばかり・・とか・・。
どんな環境でも溶け込むのが上手な人はあまり気にしないと思いますが、おそらく大半の人は少なからずストレスに感じたり、転職を考えるきっかけになったりする場合もあるのではないでしょうか。
とはいえ、転職時の面接ではなかなか言いづらいですね。
転職理由は?と聞かれて、「なんとなく自分と雰囲気があわなかったからです」とか、「自分を活かしきれない環境だと思いました」とか言ってみても、どうも説得力が弱くて、逆に私は意思が弱く長続きしない人なんですというマイナスのアピールをしている風になってしまう危険性もありますね。
この場合は、あくまで私の個人的な考えではありますが、転職や退職はお勧めしていません。
先ほどのように転職理由として弱く、転職先の人事担当者を説得できないこともありますが、実はこの環境はあなたにとってチャンスになる可能性があると考えているからです。
この状況はチャンス?
それはどういうことでしょうか。
会社や人事、上司というものは見ていないようで意外と従業員を見ています。この人がどういう性格でどういうスキルを持っているか、仕事に対してどのような考え方をする人でどのような仕事の進め方をする人か、など。
また、最適な組織づくりをするためにどの人が誰と組むべきか、どのポジションで何をしてもらえばその能力が発揮できるかを常に考えています。
そしてあるタイミングで、それはきっと叶えられます。会社にはたくさんの部署がありますし、部署によって雰囲気や考え方もことなるものです。100%ピッタリとはいきませんが、すくなくとも今よりは違和感の少ない職場で違和感の少ない業務につくことができるはずです。
なので、それまで待てばいいのです。それまではこういう考え方の人もいるんだなとか、この部署の人はこんな考え方の人が多いんだな、とか観察したり対処法を自分なりに考えたりしておく時期だととらえておけばよいのです。
社会には自分と違った考え方の人がたくさんいるのですから、少しでも多く自分と違うパターンの人に触れて、対処法を身に着けておけば、後々楽になること間違いありません。
ただ、一つだけ注意があります。決してすねたりふてくされたりしないこと。
どうせこの職場じゃ、とか、こんなバカばっかりじゃやってらんないよ、といって
背を向けてしまってはいけません。誰だってそんな人に前向きな支援やチャンスを与えようとは思わないでしょう?
あいつはこの職場じゃたしかに苦労してる、けど自分の良いところを出そうと頑張っている、じゃ、来年からあいつが挑戦したがってたあの部署に異動させてみようか、
そう思われるくらいに今の部署でまず頑張ってみること。これをお勧めしたいと思います。
ありきたりな答えかもしれませんが、辞めるのはいつでもできます。
今のところで全力を出し切ってからでも遅くはないはずです。もうここでやりのこしたことは何もないという状況になってから転職活動を始めても遅くはありません。
むしろ、その輝かしい実績を堂々と職務経歴書に記入し、面接官に笑顔で堂々と説明すればよいのです。面接官の方はあなたのその自信あふれるその姿に信頼を寄せ、これまででは考えられなかったポジションと仕事を用意して、あなたの入社を待ってくれているに違いありません。
私もそうやって前の会社を退職し、今の仕事をつかむことができました。
そして今は楽しく仕事ができています。
今の仕事に悩むあなたに、輝ける明日が訪れることを祈っています。
ぜひ頑張ってください。