会社や仕事のあれこれを考えるブログ

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お昼休みの電話当番。それはお昼休みではないですよ、という話。

 

今回のご質問

「お昼になったからお昼休憩とっていいですよ。ただし、電話番はよろしくね!」休憩中でも電話応対や来客対応は当然?!ほんと?!

 

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ご回答

間違いです。

電話当番は業務にあたります。

休憩中に業務をさせてはいけません。詳しく解説しますと・・。

 

今回のポイント

休憩とは

休憩というのは、労働時間の途中において権利として労働から離れることを保証されている時間、ということになっています。わかりにくいのですが、要は勤務時間中なのだけれども、仕事しなくても怒られない時間帯、ということですね。

で、この時間においては自由利用の原則といって、自由に使える時間なわけです。

電話番をさせられたり、来客応対のため席を外せないという時間は、手待ち時間といって待機していないといけない時間になるので、全然自由じゃないのですね。

だからだめです、ということです。

 

休憩時間とはいえ

ただ、覚えておかないといけないのは、あくまで仕事の時間の途中です、ということ。

つまり、まだ会社に拘束されている時間であることには変わりはないので、建物や施設のルールには従わないといけないとか、大声で歌ったりとかの秩序を乱す行為はいけません。

また、次の仕事に備えて休息をとっているということでもあるので、お酒を飲んだりするような次の仕事に支障のあることはしちゃいけません。当然といえば当然ですが、言われてみるとなるほど、というところだと思います。

 

 

実際の現場では  

手待ち時間の問題はどこの会社でもあるのではないでしょうか。当人が知らなければ

うちの会社は昔からこうだから、で済んできたかもしれませんが、休憩を与えないことに対しては6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金という罰則がありますので要注意です。

あと、気を付けないといけないのは一斉休憩でしょうか。

適用除外の業種はあるものの、一般的には時間制で電話番を交代するような場合は一斉休憩を与えていないということになりますのでこちらも注意が必要です。

 

 

なお、この内容はあくまで一勤務社労士の知識と経験に基づいてお伝えしています。

実際の事例においては必ず上司の方や人事部・総務部の方などにご相談ご確認

頂けますようよろしくお願いいたします。