会社や仕事のあれこれを考えるブログ

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有給を使いきれず、余ってしまった。会社が買い取ってくれるの!?

今回のご質問

「忙しくてなかなか休めず・・。

 有給を使い切ることができず、結構残してしまいました。

 消えてしまうとか、買い取ってくれるとか、いろんな話を聞いたんだけど

 どういうこと??」

 

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今回のご回答

「買い取りの可能性はゼロではありません。

 条件によっては、買い取ってくれる場合もあります。」

 

 

買い取りってどういうこと?

文字通り、有給を一日あたりいくら、などで会社がお金で買い取ってくれるということです。

例えば10日使い切れない有給があるとして、1日あたり1万円で買い取ってもらえたら10万円のプラスになる、というイメージです。

毎年全ての有給なんて使いきれない、という方がほとんどだと思いますので、もし買い取ってくれるのなら嬉しい、という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

私も買い取ってほしいうちの一人です。

でも、あまり聞いたことがないですね・・。なぜでしょうか??

 

原則買い取りできないってどういうこと?

基本的には、会社が、労働者の有給を買い取ることは出来ないようになっているのです。有給休暇は、普段の仕事で疲れた体を休めたりするために大切なお休みなのですが、会社が勝手に安い金額であなたの大切なお休みを買い上げてしまったら困りますよね。

「ウチの会社は有給はないから。そのかわり、5万円であなたの休暇は全部買い取ったことにしてあるから。よろしく」などと言われたら・・。泣きそうですね。

というわけで、会社が買い取ることは法律で制限がされているのです。

 

じゃ、どういう時に買い取りしてくれるの?

でも、買取が認められている場合があります。それは、退職の時などです。

1週間後に退職が決まっているけど、10日分の有給が残っているときなどは、さすがに10日分を使い切ることはできませんね。

ですので、法律で定められたより多い日数が会社から与えられていたり、有給の使用期限である2年の時効を過ぎているもの、退職日の関係で使い切れないもの、というときに、会社は買い取ることが”できる”、ということになっています。

 

ちなみに、ちょっとややこしい表現になりますが、

・原則としては”買い取りはできない”。

・でも3つの条件がそろったときは”買い取りはできる”。

・でも、”買い取ることができる”だけであって、買い取るかどうかは会社の判断になる。

というところは気をつけておいてください。その会社が買い取りをする会社かどうかは、就業規則を見れば書いてあると思います。

もし就業規則の有給のページに買取に関する記載がなければ、・・残念ながらあなたの会社は買い取りをしていない、ということかもしれません。

 

消えてしまう有給って?

さて、さきほど2年の時効という話が出てきました。

実は有給は支給されてから2年間に使わないと、使えなくなってしまうのです。

詳細はまた次回ご説明しますね。

 

有給関係については、こちらの記事も書いています。

よろしければご覧ください。

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