会社や仕事のあれこれを考えるブログ

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人生で大事なことは製造現場が教えてくれた

34「塗装職場を離れる」


ある時、班長から塗装の職場に来なくていい、と言われた。
なぜかはわからない。
おまえ、フォークの免許持ってるだろ。明日から塗装やんなくていいからフォーク乗って運搬やれ。
と言われた。

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確かに塗装に配属されてからフォークの免許は取っていた。
だけど、運搬が足りてないということは聞いていない。
第一、 塗装はどうするんだ。

説明はされなかった。おそらく塗装にこのままぼくを置いておいたら自分にとって悪影響だと考えたのかもしれない。もしくは運搬に異動させて、ミスをしたら笑ってやろうと思っていたのかもしれない。

運搬というのは各職場を回って部品をフォークリフトで運ぶ係だ。加工→溶接→塗装→組立→出荷という工程の中で、各工程どうしは繋がっているわけではないので、フォークリフトで運搬してやる必要がある。このときは工場の半分を2名で担当していたが、出荷量も多く、常にギリギリだった。

どこの職場からどのタイミングで品物が出てくるか、空き箱を準備するタイミングはいつか。複数の職場を担当するので、少しでもタイミングを誤ればどんどん追い込まれていく。品物を引き取ったら空き箱を用意してやらないと製品を入れられないから、空き箱も用意してやる。空き箱といってもフォークじゃないと運べないでっかい金網の箱だ。

完成した製品を落としたりしたら一大事だから、速度を上げたいが無理もできない。
そういう状況で一日中運転する。フォーク用の重いヘルメットをかぶり、立ち乗りのプラッターと呼ばれるフォークでガタガタ揺らされ、数日で腰痛と背中痛になった。フォーク乗りはよく腰痛をやるが、当然だと思う。頭に重いものを載せて朝から晩までグラグラゆらされたら、背中と腰への負担は相当だ。

 

ただ、自分はこの運搬作業ではどんなに忙しくてもほぼノーミスでこなした。
山賀班長もあきらめたのか、また塗装に戻されることになった。