会社や仕事のあれこれを考えるブログ

仕事の悩みや疑問をわかりやすく解説するブログです。あなたの会社ライフが少しでもよいものになりますように!

人生で大事なことは製造現場が教えてくれた

23「ぼくの職場つくり」

f:id:keeppaddling2017:20180926112251p:plain


リーダーたちの奮闘ぶりを日々見ているし、高梨班長も、ほかのリーダーたちの情報を教えてくれた。
あいつはこんな改善してるぞ。こういう配置で試しているぞ
これが励みになったし、焦りにもなって、よい刺激になった。

いろんな班長のスタイルやリーダーのスタイルを見ていると、やはりその状況に合わせて適切なやり方を考え、実行していることがよくわかった。製品の特性や、機械の特性、メンバーのキャラクターや、メンバー層が厚いか薄いか、様々な情報を考慮しながらそれぞれのスタイルで職場の運営をしていた。

ぼくもこの頃にはそういうことを考えざるをえなくなっていた。そこでまずはメンバーの状況を考えることにした。

ぼくの職場は60歳前後の高齢者、他の職場をクビになって流れ着いてきた者、やる気はあるがいかんせん運動量も物覚えもイマイチな派遣のおじさん、そしてフィリピンからの技能実習生で構成されていた。体が弱くてちょいちょい休んでしまうような人も一人や二人ではなかった。どうみてもほかのリーダーたちの職場のように、キリっとバリバリ働けるメンツじゃない。ただ、バリバリできない代りに(代わりにと言っては何だが)性格はとても物静かで穏やかで、仕事に対する意識もまあまあ真面目だった。

こういう状況なので、まずは
・毎日職場に来るのが嫌じゃない状態をつくろう
・この職場に来たら誰かしら話し相手もいるしね、という雰囲気にしよう
・不得意なことより得意分野を伸ばして自信を持てるようにしよう
と考えた。

そこで、朝の挨拶をすること、積極的に話しかけること、苦手な人同士はあえて組ませないこと、得意そうな仕事をあえて振ってみること、うまくいったら褒めること、意見ノートを作ってシャイな人でも意見交換ができる場を作る、などに取り組んだ。

劇的になにかが変わった、ということはないが、徐々に職場の雰囲気が変わるのを実感することが出来た。