会社や仕事のあれこれを考えるブログ

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人生で大事なことは製造現場が教えてくれた

2「人事異動」

憧れの会社に入社し、1年ほどたったある日。人事異動が発表された。
二人いた先輩のうち一人が別の事業所に異動になり、代わりに違う事業所から課長がやってくることになった。
実務担当が一人減り、代わりに監督者が一人増えた、という状態になってしまった。

ただでさえ、この会社でまだまだ新しいことが多かったぼくが、いきなりベテランの先輩の肩代わりをしなくてはならなくなってしまった。
そしてさらに悪いことに、事務のサポートをしてくれていた女性が退職してしまった。
これまで先輩二人と女性とぼくの4人いた職場を、もう一人の先輩とぼくのふたりで回さなければならなくなってしまった。

それまで、早い時には19時、遅くても20時ごろには退社できていたぼくだったが、新しい仕事を覚えつつ、量も増えてしまったこともあり、あっという間に、毎晩日が変わる前に帰れたらラッキー、くらいになってしまった。

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ただ、工場は二交替で24時間稼働しており、事務職もそれに合わせて働いている人が多いため、少々の長時間労働は当たり前、ついてこれないほうが弱い、という雰囲気でもあった。

家に帰ると早くて1時。寝るのは2時を回る。工場の朝は早いので、少し寝たらすぐ出勤だ。
仕事を完全に終わらせて帰れるわけではないので、常に仕事のことが気になって眠れない。会社に行けば行ったで、同時に来るたくさんの種類の仕事に優先順位をつけられず、必ず毎日何か事件が勃発した。そういう生活をしているとだんだんと身体がおかしくなっていくのがわかった。眠れなくなるのだ。

せっかく家について布団に横になっても、眠れるのだろうかと不安に駆られて眠れない。

そのうち、自分より遅くまで働いている人が車で帰ってくる。社宅なので誰の車の音かすぐわかる。あー、あの人が帰ってくるということはもう3時か。また今日も眠れないのだろうか・・。新聞配達のバイクの音、チュンチュンというすずめの声・・。そうこうしているうちにカーテンがだんだん白くなってくる。朝か・・。今日もまた眠れなかった・・。