会社や仕事のあれこれを考えるブログ

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人生で大事なことは製造現場が教えてくれた

1「転職します」

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もともと仕事への意欲も薄いまま社会人になってしまったぼく。
定時後に開催されるミーティングを無断で欠席したり(定時後なんだから自由参加だと思っていた)して、「アルバイトとちゃうんやぞ」と散々怒られたりしてきたくらいだ。

それなのに、ちょっと仕事を覚えてきたからって、その時のぼくは、仕事なんて簡単、こんな田舎の工場で作業服を着させられて事務仕事なんか嫌だ(工場勤務者は事務職でも作業服で仕事をしていた)。東京でかっこよくスーツを着て、きれいな時計をはめて、高層ビルで仕事したい。夜はおしゃれなバーに行って、たまには海外出張も・・、と憧れるようになってしまった。

 

今は思い返すだけで鳥肌が立つが、当時は本気だった。大した苦労もなく、それなりに大学に入り、会社に入り、というなんとなくそれなりにうまくいってきた人生だったので、完全に社会をなめていたとしか言いようがない。

すぐに転職活動を開始した。さすがに面接官はこういう中身のない人間は見抜く。
当たり前のようにどこにも受からない。自分の浅さを、仕事の経歴の薄さを、完全に見抜かれた。今から思えば当たり前だ。
転職の動機は見栄だけ。語れるような経歴は全くないのだから。面接官も笑いをこらえるのに必死だったか、無駄な時間を返せと内心怒っていただろう。

 

ただ、その中でなぜかグループ数十万人規模の超有名老舗メーカーから内定が出た。
地方工場での総務担当としての仕事だがそんなのどうでもよかった。
ぼくは有頂天だった。名刺にあのロゴマークがつく。誰でもいいからどこの会社に勤めてんの?と聞いてほしい。どんどん名刺を配りたい。海外出張もあるかも。これで勝ち組だ。
日の当たる場所に出たぞ。そういう浮ついた気分のままニヤニヤと入社した。

 

そして1年後。ぼくはその職を追われることになる。