会社や仕事のあれこれを考えるブログ

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実際働いた時間とタイムカードの時間が違いますがよいのでしょうか?

今回のご質問

「私の職場は仕事が多く、会社を出る時間が遅くなることもしばしばです。でも、上司からは19時以降の残業は認めないので勤怠表は遅くても19時にするようにと言われています。仕方ないのでしょうか」

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今回の回答

間違いです。正しい勤務時間を記録しましょう。

 

考え方

サービス残業があってもやむをえない、という考え方が通用したのは昔の話です。今は取り締まりも厳しくなり、そのような考え方は通用しなくなりました。

実際の労働時間に対して短い時間の記録をつけさせるよう会社が指示しているということになると、意図的に残業代の不払いをしているということになり、これは労働基準法違反ということで罰則の対象となっています。

また、厚生労働省からも以下のようなガイドラインが出ています。

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/040324-3a.pdf

気をつけましょう。

 

実際の現場では

最近は監督署の指導が厳しくなったことや、ドラマなどでこういった知識が浸透してきたこと、また、個人での労働組合への相談、ブラック企業という言葉の浸透などによって残業代未払をしてもよいという風潮は薄れてきたように思います。

また、PCの普及によって、PCのログを取ることができるため、タイムカードで時間調整をするということもできなくなってきました。

世の中的には働き方改革で残業時間については抑制方向にあるので、さらに減っていくかもしれませんね。

ただ、これまで残業代をあてにして生活していた人にとっては給与が下がってしまうということにもつながりかねません。こういう問題が発生しうるので政府としても副業OKという方向へ促そうとしているのだと思いますが、結局朝から夕方まで定時で働いて、そのあとバイトを掛け持ち、などという生活になってしまうのでは何のための働き方改革だったのかということにもなりかねません。

働き方改革を改革、という笑えないオチにならないよう、会社側も従業員側も準備が必要な時代になってきたのかもしれませんね。